平成12年(2000年)、 花の都の東京の、多くの高層ビルがそびえ立つ新宿で、 2000年パワーエレクトロニクス国際会議 が開催された。
開催前日、新宿についたのは、もう夜であった。
投宿したビジネスホテルで、ふとテレビを視ると、 かつて、「すすめー!エビフライ!!」と
叫んでいた吉野紗香さんが、茶髪にしていた。
私は、悲しくなり、ベッドの上で、涙を禁じえなかった。
この国際会議でも指摘されていたように
であり、
が強く求められています。
このような状況下で、近年、インダクタンションモータに比べ、 効率が高くDCモータのように制御性がよく、さらに、 ブラシも存在しないブラシレスDCモータ とも呼ばれている永久磁石同期モータが開発されました。
この永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)は、
などの家電から、工作機械、FAなど幅広く使われています。
そんなトレンディな(死語?)永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ) を、冨田研では日夜(?)研究しています。
しかし、こんな、永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)にも、回転子位置セ ンサが不可欠という欠点があるのです。
高効率な永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)をさらに普及させることによって
ため、冨田研では、 大きく分けて2つの回転子位置センサレス制御法を提案をして います。1つ目は、
です。 2つ目は、回転子位置を推定するのが困難である
です。どちらも、成果をあげており、さらに深く研究を進めています。
また、同じく高効率で、耐環境性にすぐれ、工作機械などで用いられている
のセンサレス制御の研究も行っています。
その他、永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)は、回転子形状を変 えると効率が変わることがわかっており、冨田研では、
にも携わっています。その成果として、開発されたモータが、 既にエアコンに搭載され、 発売されており、
このエアコンに搭載されたモータは、私、冨田睦雄(とみたむつを)が、 平成9年京都の同志社大学で開かれた電気学会全国大会の
私は、勝利を確信し、京都の宿で
エアコン用永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)の製造会社の皆様は、 月日の流れとともに、 少しずつ少しずつモータの効率をあげるように、 しのぎを削っていたのです。
それからというもの、
今度さらに高効率な永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)を 開発したらそのモータを搭載した
と思いつつ、研究に携わりました。
そして、月日は流れ、 さらに、高効率な永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)を開発することに成功し、
しかし、まだまだ、高効率の永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)が 開発されるかもしれません。 冨田研の闘いは、まだまだ続くのです。
これら冨田研の研究をまとめたのが、下図です。
を終わりたいと思います。